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INTERVIEW

市役所職員
なるほどわからん

水産分野のプロデューサー

水産技術職|F.Mさん
水産農林部水産振興課
課長|新卒入庁(29年目)

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動画で見る水産技術職の仕事

CAREER

キャリア

  • 1995年
    入庁・水産農林部 水産課(現 水産振興課)
  • 2009年
    水産農林部 水産振興課(係長)
  • 2014年
    企画財政部 都市経営室(係長)
  • 2016年
    水産農林部 水産センター(所長)
  • 2023年
    水産農林部 水産振興課(課長)

SCHEDULE

ある1日の
スケジュール

  • 08:45
    本庁に出勤
  • 09:00
    水産センターに移動し
    協議や決裁、資料作成
  • 10:30
    水産センター内巡回
  • 11:20
    本庁へ戻る
  • 12:00
    お昼休み
  • 13:30
    庁内外の会議数件
  • 17:30
    退庁

 

入庁前のこと

水産技術職として水産を所掌する課に配属するものと思っていましたが、当時はホームページ等もなかったため具体的にどのような仕事をするのか、私にお役にたてるような仕事ができるのか、不安とドキドキが共存するような気持ちでいました。

長崎市役所 水産技術職の仕事

水産業振興に関する全般的な業務を担当します。大きく二つあり「水産業に携わる人の経営が安定すること」「新鮮で美味しい水産物を消費者(市民)に安定的に供給すること」の実現をめざした施策を実施しています。

具体的には、水産物のブランド化や消費拡大、魚の旅行商品の造成。そして、安定的な漁業生産の維持のため、新規就業者対策をはじめ、藻場の造成、種苗生産、種苗放流への支援など、幅広い業務を実施しています。

標識をつけたエビを放流し、移動経路や資源量などを調べる。

本庁と水産センターを行き来し、コミュニケーションを大切にしています。

長崎市には10人の水産技術職員が在籍[2024年度時点]

水産試験場にいる生き物

海に放流する種苗と、養殖業者が養殖をするための種苗の大きく二つに分かれます。漁業者の収入につながる高価な魚種が基本となりますので、シマアジやクマエビ、ガザミ、イワガキなどがいます。放流効果調査のためにイセエビも飼育しています。

試験場にいるのは、基本的に高価な生き物。

大切にしていること


やはり、皆さんに食べていただいてこそ漁業は成り立つので、魚を「売る」「食べていただく」ということを大切にしています。地元消費として、ご家庭や飲食店への地元水産物の普及はもちろん、県外や以前は海外輸出にも取り組みました。また、学校給食への地元水産物の導入、鯨食文化の普及のために鯨肉の導入を約30年ぶりに実現しました。

とらふぐの学校給食。このほか、鯨肉の学校給食も実現した。

長崎市職員として水産に関わる醍醐味

水産業という産業のすそ野がとても広く、海洋、漁業、流通・加工、販売業(飲食店、小売店)、観光、食、文化など、様々な業種、分野にまたがっており、いろんな分野の方々との関わりがでてきます。
その多くの方と関わることで、課題や困りごとの相談を受けた時に、いろんな分野のキーマンを紹介するなど、プロデューサーのような役割を果たすことで、新たな取組みやプロジェクトが生まれることは、長崎市所属だからこそできる仕事のやりがいだと思います。

それを象徴するプロジェクトとして、野母崎三和漁協×エレナ(地元スーパー)×長崎大学の産学官連携で、漁業者が獲った魚を量販店で売るプロジェクトをスタートしています。
学生が成功に向けてどのような販売法がいいのかなどの課題解決に取り組まれていて、試験的な販売もスタートしました。[2024年12月時点]

水産分野に女性の意見を!

入庁した頃は水産の世界は男性ばかりでした。もっと水産に女性の意見を反映したい!と思い「魚のまち長崎応援女子会」を立ち上げました。

魚のまち長崎応援女子会

生産・料理・栄養・広報・観光など様々な分野で活躍する女性が集まり、市民や観光客の皆さんへ「魚のまち長崎」のPRや魚食普及を図るために活動をしています。レシピ集を作成して配布したりもするんですよ。

旬のお魚を使った離乳食を掲載「Fish Start!」
お魚ファンの子どもたちを増やすための絵本
消費を促す時短レシピ、簡単レシピを開発。

イベントの司会も仕事?!

シマアジの受精卵

嬉しい瞬間

生産者、消費者の皆さんに喜んでいただいたり、心が通ったりすることがとても嬉しいです。
また、自分一人では物事の一部しか見えませんが、いろんな分野のいろんな方と一緒に仕事をすることでひとつの物事でも多様な面があり、全体像が見えてきて新たな発見があります。

大好きな海の幸

美味しいものがたくさんあって迷いますが…
甘鯛の塩焼き、戸石ゆうこうシマアジです!

長崎市の伝統柑橘の「ゆうこう」を餌に混ぜて育てた長崎市初のフルーツ魚 戸石ゆうこうシマアジ

メッセージ

水産業は漁業者が減って、水揚げも以前より減ってと厳しいことを言われていますが、やり方によってはまだまだ伸びしろがたくさんある産業だと思います。特に、長崎は海に囲まれ、県として全国3位の水揚げを誇り、観光客も多い都市です。魚を活かした取組みを進めることで、都市の魅力につながったり、産業としても活性化することが期待されます。県の水産技師の方々、国の研究機関、大学、高校等との仕事での交流・連携も行っていて、研究もしながらより現場に近い長崎市は、水産技術職にとって力の発揮のしどころが多く、存在意義は大きいと思っています。
ぜひ、長崎市の水産業を一緒に盛り上げましょう!

もう一声!

  • 長崎市役所の風土
    大変なタスクが発生しても、成し遂げる力、真面目さがあります。
  • やりがい
    県庁所在地で、歴史や文化、自然、食などと市としての魅力があり、そのまちづくりを担えること。新しい庁舎で快適に働けます!
  • 大変なこと
    過去のルールや計画を、今の時代に見合った形に変えていくことです。物事を変えること、やめることには、大きな負の力がかかるため、時に大きな苦難、試練となります。ですがそれを乗り越えると、市にとっては大きなプラスがもたらされ、達成感が得られます。これまで大変と思っていたことが容易に感じられるようになります。
  • 同期はどんな存在?
    私の同期は100人以上いて、実は知らない人もいるのですが、学生時代の同窓生のように、同期とわかったとたんに急に距離感が近づきます。同じ時代を過ごしてきたという同士のような感じでしょうか。
  • 長崎市の「昼」のおすすめの場所
    出島ワーフからの眺め
  • 長崎市の「夜」のおすすめの場所
    稲佐山、銅座、思案橋。
  • 長崎市で楽しんでほしいグルメ
    サバのしゃぶしゃぶ、鯨料理。

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