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【特集】原爆被爆対策部調査課ってどんな仕事?

事務職|H.M さん|原爆被爆対策部 調査課|新卒入庁(11年目)

入庁のきっかけ

長崎市は歴史が深く多くの観光施設があるため、観光行政に携わりたいと思い入庁しました。

ー原爆被爆対策部調査課の業務について教えてください。

被爆地である長崎市ならではの課です。平和祈念式典の開催、国への要望活動、日本国外に居住する被爆者への支援(相談事業等)、第二種健康診断特例区域の方への援護が主な業務となります。

ーご自身の担当業務を詳しく教えてください。

平和祈念式典の開催、被爆80周年記念事業、国との連絡調整、日本国外に居住する被爆者の健康相談事への対応などです。

平和祈念式典は、参列したことはなくてもテレビなどで観た方は多いと思います。実は、式典当日に向けて、約半年かけて準備を行います。当日は朝早くから設営の最終仕上げを行い、式典が始まったら、進行管理を務め、国内外からの参列者の皆様が安全に、慰霊の祈りを捧げることができるよう努めています。

ーやりがいを教えてください。

被爆者援護、平和行政は、長崎市役所でしかすることができない重要な仕事です。市内、市外、日本国外に居住する被爆者と直接お話しする機会もありますし、厚生労働省等の省庁や長崎県とも直接やり取りや協議を行います。

今の課に配属になるまで、平和祈念式典に多くの国の大使等が参加していることを知りませんでした。自分が携わっている業務が、世界に原爆の悲惨さや平和の大切さを広く発信していること、また、国や県と被爆者援護について協議・調整し、被爆者等のための援護施策を実現させることができることにやりがいを感じます。
特に直接「この制度のおかげで助かっている」などの言葉をかけていただいたときは、まだまだ頑張らないといけないと思いますし、頑張ってきてよかったなという気持ちになります。


ー平和祈念式典に向けて、どれくらい前から準備を始められるのですか。

例年であれば、おおよそ半年前から準備を始めます。
今年(2025年)は、被爆から80年の節目の年になります。多くの方に原爆の悲惨さや平和の大切さを知っていただくため、すでに動き始めています。

ー総理をはじめ、国から大使などの来賓が多く列席されます。準備は大変ではないですか。

当日、式典の運営・進行等に支障のないよう、秘書課、広報広聴課、国際課、県警と連携しながら、様々なことを想定して調整等を行っています。

ー被爆者の方の高齢化にあたり、式典はどのように変化していますか。


参列者の高齢化等を踏まえ熱中症対策には力を入れており、ミストや扇風機を会場に設置するなどの対応を行っています。式典に関わる職員は、事前に熱中症に関する講座を受講しています。
式が始まると、円滑な進行はもちろんですが、参列席にも目を配り、体調不良者がいないか確認しています。

ー業務で大切にされていることはなんですか。

「被爆者援護について何をすべきか(何を求められているか)」、「世界恒久平和に向けて何すべきか」等、長期ビジョンを所属で共有し、目の前の目的を見失わないことです。
また、被爆者、被爆者ではない方など、多くの方、様々な立場の意見をできる限り聞くように努めています。


ー国への出向も含め5つの異動を経験されているんですね。異動に不安を感じる方もいるそうですがいかがですか。

異動に関しては、心配される方も多いと思いますが、市役所業務は分野的にも業務的にも多岐にわたるため、異動すると一から勉強する必要があると入庁する時から思っていました。ですので、僕自身そこまでネガティブなイメージは持っていませんでした。
実際に異動を経験し、分野の違う部署に異動することは、新たな知識を学べるいい機会でもあり人脈の広がりもできることから、ポジティブにとらえています。また、2回目の異動までは、仕事面やメンタル面などをサポートするメンター制度もあるので不安なく異動できます!

メッセージ


被爆者援護や平和関連の部は長崎市役所ならでは。大きなやりがいがあります。
また、長崎市は100年に一度のまちとして大きな変化の中にあり、私自身は開業したばかりのスタジアムシティでサッカー観戦や地元チームの応援を楽しんでいます。このタイミングで長崎市職員として働くことも、ここで暮らすことも面白いと思います。

もう一声!

  • 長崎市役所の風土
    優しい人が多いです。また、規模感もちょうどよく、大きな仕事から小さな仕事まで、様々な業務があります。そして何より、思いを持って働いている職員が多いです。 所属の理解や、サポート体制もしっかりしているので、地域行事等にも積極的に参加することができます。僕も長崎くんちに出演しました。[写真2枚目 コッコデショ(樺島町)]
  • 驚いたこと
    観光イベントが多いため、観光に携わる職員は、多くいるのかと思っていました。 実際は、少人数で通常業務・準備をしており、何十万人を呼ぶイベントを少数精鋭で行っていることに驚きました。しかしイベント当日になると、部署関係なく多くの職員にお手伝いいただき、職員一同でイベントを支えていただいていることにも驚きました。
  • 大変なこと
    市役所業務は分野的にも業務的にも多岐にわたるため、異動すると一から勉強しなおす必要があります。しかし、前述したように、サポート体制も整っているので、自分を成長させることができる機会とポジティブにとらえています。
  • 同期はどんな存在?
    困ったときに頼りになる話しやすい存在・仲間です。妻も職場では同期です(笑)
  • 長崎市役所ならでは!
    被爆者援護施策や平和に関する業務は長崎市独自の仕事だと思います。
  • 長崎市のおすすめの場所
    鍋冠山…イチオシのいい眺めです。 スタジアムシティ…地元サッカーチームの大ファンなので、プライベートでも観戦に行きます。
  • 長崎市で楽しんでほしいグルメ
    街中華巡りで、自分の口に合うちゃんぽんを見つけてほしいです!

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