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【特集】景観推進室ってどんな仕事?

事務職|F.U さん|まちづくり部 景観推進室|新卒入庁(5年目)

入庁のきっかけ

学生の時から長崎市内での進学または就職を希望してはいましたが、当時同居していた兄(長崎市役所職員)が台風の時に避難所勤務に向かう姿がかっこよく見えて、私も長崎市役所の職員として働きたいと思い、受験しました。

入庁時の配属希望

自分自身、体を動かすことが好きで、また小学生から高校卒業までスポーツをやっていたことからスポーツに関われる所属を希望していました。ですが兄から希望する所属になるとは限らないと聞いていたため、期待し過ぎずに勤務を楽しみにしていました。

景観推進室の業務について教えてください。


景観推進室のおもな業務は景観計画や景観協議に関すること、屋外広告物に関すること、ふれあい掲示板に関すること、都市サインに関すること、そして私が担当するライトアップに関することです。

私は主に、夜景に関する仕事をしています。「環長崎港夜間景観向上基本計画」に基づいて整備されたライトアップ施設が担当で、照明器具の不具合がおきた際の修繕対応や電気料金の精算等、維持管理などを行っています。

ー面白みを感じることを教えてください。

実は、いつも当たり前のように見ている長崎市の景色は、景観を守るためのルールがあってこそ成り立っています。「景観のルール」は自治体によって異なっていて、さらに自治体の中でも地区によって基準が異なります。ルールはその自治体(地域)の歴史や特性を考慮して市民とともにつくられていて、また、夜間景観整備においても地区によって明るさの基準を決めるなど夜景都市を目指す長崎市ならではの取組みは全国的にも珍しく、自治体によって守るルールが異なることは景観の面白いところだと思います。

ー「景観を守る」という言葉は日頃聞くことがありますが、具体的にどのようなことで景観は守られていますか。

わかりやすい例としては、グラバー園など古い洋館が残る東山手・南山手地区では、地区の皆さんのお話も伺いながら建物の外観や高さなど一定の基準を設け、それに沿って建物などを作っていくことで、地区の雰囲気・景観を守り、育て上げていく取り組みです。

どんどん坂(南山手地区)

また、夜の照明の明るさにおいても強すぎる明かりは景観を害する恐れがあるため地区ごとに明るさの基準を決めて景観を守る取り組みがされています。このほかにも、地域の景観にとって大切な建物を「景観重要建造物」として指定し、その保全に支援(補助金)を行うなど様々な取り組みを行っています。

ー長崎市らしい街並み、長崎らしい景観とはどんなものでしょうか。

長崎市は、鎖国時代には国内唯一の海外貿易拠点として外国との交流が行われ、幕末から明治にかけては日本の近代化産業革命を推進する舞台となり、その後も、原爆の投下など様々な歴史が折り重なっています。そのような歴史や蓄積された文化(食・祭り)が作り出した街並みや景観が「長崎らしさ」だと考えています。また、長崎の地形が生み出した港を囲む斜面に広がる住宅地や、美しい夜景も長崎らしい景観だと思います。

平和祈念像


そして、世界新三大夜景に認定されている長崎市の夜景は、観光客が長崎への訪問理由にあげるほど全国的に有名ですが、観光客にとってだけでなく、長崎市民にとっても夜景は特別なもので、もっとよくしよう、もっとよくしたいという思いからできあがったのが「環長崎港夜間景観向上基本計画」です。長崎市の夜景は長崎市の景観そのものだと思います。

稲佐山展望台からの夜景

ー景観を作っていく仕事の場合、どのような順序で行われていますか。

景観は行政が作り出すのは一部で、ほとんどの部分は、市民や、企業の皆さんの活動の中で生み出されるものです。そのため、そういった方々の共感・ご理解がなければ進まないものですので、まずは、そこが出発点になります。

ー意外な業務を教えてください。

ライトアップ施設の点検業務です。ライトアップの工事が完了したら終わり!ではなく、問題なく点灯しているか、照射方向はおかしくないかなど定期的に点検することも大切な業務です。
また、夜景の広報活動もしています。長崎市民の方にも意外と知られていませんが、20時になると稲佐山展望台から見える夜景に「ハート」と「星座」が浮かび上がります。多くの方に見てもらえるように広報を頑張っています。

メッセージ

私が長崎市役所に入庁してよかったと思うことは、仕事を通して多くの人と関われることです。市民や業者の方々はもちろん、仕事をしていれば自分の所属だけでなく、所属をまたいで色々な人と関わる機会があります。これまで仕事で失敗することや辛いことなどたくさんありましたが、気持ちが落ちるたびに話を聞いてくれて、一緒に動いてくれる仲間に出会えました。そんな心強い仲間に出会える長崎市役所で、ぜひ一緒に働きましょう。

もう一声!

  • 長崎市役所の風土
    上司が定期的に休みを取るように促してくれるので休みを取りやすいです。私は旅行が好きなので、休みが取れたら国内外問わず出かけています。休みが取れるおかげでプライベートが充実し、仕事にも全力で取り組めます。
  • やりがい
    庁内外に関わらず色々な人や様々な仕事と関われること。
  • 同期はどんな存在?
    仕事仲間であり、友達です!
  • 日々の楽しみ
    ご飯の美味しいお店を開拓することです。仕事終わりに職場の人とご飯に行ける日は、心が躍ります!徒歩で繁華街に行ける立地なので、仕事終わりにも出かけやすいです。
  • 長崎市の「昼」のおすすめの場所
    鍋冠山です。稲佐山ほどメジャーではありませんが、長崎を一望できて静かで落ち着くお気に入りの場所です。大型客船が寄港している時は迫力もあり、また違った魅力があります。(夜景ももちろん綺麗です!)
  • 長崎市の「夜」のおすすめの場所
    ライトアップされた祈念坂、オランダ坂、どんどん坂(坂シリーズ!)。 写真©NAGASAKI CITY 祈念坂/©NAGASAKI CITY オランダ坂
  • 長崎市で楽しんでほしいグルメ
    シースケーキ
  • 長崎市が舞台のおすすめ作品
    小説「解夏」、ドラマ「海に眠るダイヤモンド」

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